サラシナショウマ/さらしなしょうま/晒菜升麻

サラシナショウマ

サラシナショウマ
名称 サラシナショウマ(晒菜升麻)
別名 イッポンショウマ
学名 Cimicifuga simplex (DC.) Wormsk. ex Turcz.
分類 キンポウゲ目 キンポウゲ科 サラシナショウマ属
分布 北海道~九州
   山地の木陰や草地
花期 8~11月
草丈 40~150cm

木陰にスッと立つ、一本の白いブラシ。
草丈が高い個体は150cmほどまで生育するので、かなり見応えのある花姿です。

夏から秋にかけて咲くサラシナショウマは、その独特な花穂(かすい)がおもしろく魅力的な植物。
花はもちろん袋状の果実にも、独特な造形美を感じます。

花序は直立しているものもあれば、斜面で垂れ下がっているものもあり。

【2021/10/30 撮影】

サラシナショウマの花


離れて見ればまさにブラシにしか見えない、サラシナショウマの総状花序。
グラスを洗うのに丁度良さそう。

近づいて見れば、たくさんの小花が集まって咲いているのが分かります。
サラシナショウマの花には両性花と雄花があり、花は咲くとすぐに花弁と萼片が落ちます。
そのため長い雄しべが目立ち、ブラシ状に見えるのです。

上から見ると、まるでボール。

まるい蕾もかわいい。

開き始めたサラシナショウマの花。

花には柄(え)があります。


サラシナショウマの葉


サラシナショウマの葉は互生。
ギザギザと不揃いな鋸歯がある。

柄が長く、3回3出の羽状複葉。
(上部の葉は2~3回3出)

サラシナショウマの果実

花から果実への移行、果実が熟していくにつれての変化も、サラシナショウマのおもしろいポイントです。

果実は袋果。
頭の横にピンと花柱が残る楕円形をしています。


【2021/11/16 撮影】
緑色の若い果実。


袋果の先にある突起が花柱。

果実は密集してつきます。



【2021/12/11 撮影】


熟した果実。


裂開した袋果。
中にあった種子は零れ落ち、空になっている。

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